2018年3月 児童書新刊(高学年~)

※出版社HPに対象学年が載っていない本は、内容とページ数から推測して分類しています。
※新装版・復刻版・愛蔵版および、Amazonに書影と内容紹介がなく、出版社HPにも情報がないものは除いています。
※掲載は50音順です。内容紹介は基本的にAmazonから引用しています。

『SNSトラブル連鎖』アンソロジー(NHKオトナヘノベル)

10代の子どもの悩みや知りたい気持ちにこたえるNHK Eテレの番組「オトナヘノベル」を書籍化。高校生の葵が、SNSでつながる仲よしグループのやりとりに疲れ、本当の友だち関係に気づいていく、高梨幹子『チェーンワールド』のほか、みうらかれん『TROUBLE-AⅠ 足りない言葉』『TROUBLE-AⅡ ゆがんだ鏡』の3作を収録。

『かならずお返事書くからね』ケイトリン・アリフィレンカ、マーティン・ギャンダ

アメリカのごく普通の少女、ケイトリンは、新学期が始まって間もなく、学校の課題として外国に住む同年代の子と文通をすることに。それまで聞いたこともないジンバブエという国の少年、マーティンが文通相手になった。
手紙に何をどう書けばいいのか迷いながらも、ケイトリンは好奇心に胸をふくらませ、マーティンへ一通目の手紙を書き始める。しかしこのときのケイトリンは、まだマーティンの実情を知らなかった…。
1万キロの距離を越えて心を通わせ、友だちとして支え合った感動の実話。

『仮面シンドローム』アンソロジー(NHKオトナヘノベル)

10代の子どもの悩みや知りたい気持ちにこたえるNHK Eテレの番組「オトナヘノベル」を書籍化。クラスで見栄を張り、まわりの友人を欺いていた3人の、それぞれのストーリーが進行する長江優子『見栄っぱりなボクらに愛を』のほか、陣崎草子『トランスフォーム×ハイスクールⅠ 彼女は有罪』 『トランスフォーム×ハイスクールⅡ 彼女の仮面』の3作を収録。

『奇譚ルーム』はやみねかおる

ぼくが招待されたのは、SNSの仮想空間「奇譚ルーム」。ぼくをふくむ10人のゲストが、奇譚‐不思議な話‐を語りあうために集まった。そのとき突然、発言主不明のふきだしが現れる。
「わたしは殺人者。これから、きみたちをひとりずつ殺していくのだよ」殺人者とはいったいだれなのか? 死の制裁にはなんの目的があるのか? 衝撃のラストがきみを待っている!

『救助犬エリーの物語』W・ブルース・キャメロン

「ひとをたすける」が、わたしの“シゴト”! 救助犬の仕事がよくわかる! ベストセラー『A DOG’S PURPOSE』から生まれた子犬エリーの成長と活躍のストーリー。

『5分後に笑えるどんでん返し』アンソロジー

小説投稿サイト・エブリスタに集まった200万作超の中から、10代の「読みたい」だけを集めた大人気短編集シリーズ!

『ザ・ヘイト・ユー・ギヴ あなたがくれた憎しみ』アンジー・トーマス

ギャングがはびこる町に暮らす女子高生、スター。ある晩、幼なじみのカリルが白人警官によって射殺されてしまう。目の前で起こったこの事件は、事実と異なって報道されていく。事件によって徐々に変わりゆく周囲と、スター自身の心。スターは覚悟を決めて立ち上がる。カリルの声となるために。
ボストングローブ・ホーンブック賞受賞アメリカの社会問題を映しだす、注目のYA。

『しだれ桜のゴロスケ』熊谷千世子

李乃は、引っ越し先の長野県でフクロウに出会った。亡くなったお母さんも、むかしフクロウを観察していたことを知った李乃は、弟の由宇とともにフクロウの親子を見守りはじめる。ゴロスケと名づけられたフクロウは、森の中でたくましく生きてゆくが…。

『自分コンプレックス』アンソロジー(NHKオトナヘノベル)

10代の子どもの悩みや知りたい気持ちにこたえるNHK Eテレの番組「オトナヘノベル」を書籍化。自分に自信を持てない親友に服装などを真似されイラつく女子高生が、親友の気持ちを理解し勇気づける、みうらかれん『合わせ鏡のココロ』のほか、長江優子『緊張注意報、発令中!』『コミュ障脱皮宣言!』 の3作を収録。

『自由の物語 洪水の前』赤川次郎

本当の自由とは何だろう。いま、日本をつつんでいる、この閉塞感は何だろう。社会と自由の問題に鋭く切り込んだ作品集。

『その景色をさがして』中山聖子

母親を亡くし、祖父母と暮らすことになった中学2年生のトーコ。ある日、トーコがママの部屋を整理していると、ノートの間から何かがするりと抜け落ちてきた。それは、見覚えのない一枚の絵ハガキで、トーコが知らない差出人からだった。
その後、トーコは「トーコに見せたい」と、ママが行きたがっていた場所があることを思い出して……。その場所を探すことにしたトーコは、叔母の千紘ちゃん、同級生の穂香や北沢など、周囲の優しさにふれ、成長していく。

『たたられる本』『霊を呼ぶ本』中村まさみ(怪談5分間の恐怖)

全国の教育現場で怪談を語る道徳授業を展開中の怪談師による怪談短編集シリーズ
1話5分以内で読み切れる実話の怪談が次々と読者にせまりくる!

『痛快! 天才キッズ・ミッチー』宗田理

不思議堂古書店の一人娘、ミッチーこと大木未知子は、大の本好きの小学生。ミッチーは古書店の店番のかたわら、小説家志望の中年男・栗原一郎の原稿の助言・指導役も担い、次第に出版プロデューサーを意識する。ある日、古書店の倉庫から幕末裏面史の資料が見つかると…。
昨日までのルールなんて関係ないでしょ! 大人たちの常識に宣戦布告!! 奇想天外な発想で快進撃。

『波うちぎわのシアン』斉藤倫

わたしは、カモメ。そう聞くと、みんなわらう。なんたって、わたしはねこだから。
港町・ラーラにひとつしかない病院ののきしたでひろわれたわたしは、フジ診療所の飼いねこになった。これから話すのは、わたしがそこで、見聞きしたこと。
ある夜、はげしく噴きあがる炎につつまれて、一艘の船が港にたどりついた。そこで助けだされた赤ん坊は、いずれ、シアン、と呼ばれることになる。左のにぎりこぶしが、おなじ名前の巻貝のかたちに、そっくりだったから。にぎりしめられたまま、けっしてひらくことのないその左手には、ふしぎな力があったんだ。

『日曜日の王国』日向理恵子

小学五年生の秋、なぜか学校へ行けなくなった繭。
ある日、電柱や塀に描かれた矢印をたどって行くと、〈日曜日舎〉にたどり着いた。ここは、日曜日にしか生きられない人々の集まるスケッチクラブ。猫と一緒のおばあさんや、羽の音を立ててやってくる少年、しゃべる陶器の人形たちが集う。動く剝製の狐もいるし、時間の狂った柱時計もある。ちぐはぐな空間だ。この店の奥には、スケッチルームがあり、彼らはここで「自分を通して見た世界」を絵にする。
繭はこの<日曜日舎>に通うことにし、しだいに生きるすべてを見つけていく……。

『ひとりじゃないよ、ぼくがいる』サイモン・フレンチ

11歳の少年キーランは、両親と妹との4人暮らし。オーストラリアのさびれた田舎町に住んでいる。
ある日突然キーランの前にあらわれたいとこのボンは、見た目も中身も一風変わっていて、いじめっこたちの格好の標的になってしまう。自分も仲間はずれになることを恐れるキーランは、いじめっこたちのグループから抜けられない。ボンと同時に転校してきた女子のジュリアだけが、ただひとりボンをかばい続けるが、そんなジュリアも、だれにも言えない秘密を抱えていた……。
学校でのいじめや家族の問題など困難な現実に直面し揺れ動く子どもたちと、それを見守り手を貸そうとする大人たちを温かく描く。

『ふしぎの花園 シスターランド』サラ・シムッカ

シスターランドで目覚めたアリーサは少女メリに出会い、親友になる。それもつかのま、長老クフ・ローにこう予言される。人間界を救えるのはおまえたちだけだ、と。ふたりの少女は女王リリのいる粉雪城に向かうのだが…。もうひとつの世界へ、もうひとつの水辺へ。ふたりの少女が人間界を救う!メルヘン&友情ファンタジー。

『都会のトム&ソーヤ15 エアポケット』はやみねかおる

定期テストは終わったばかり。のんびりした雰囲気の中学校に、ふたりの教育実習生が。ナイスバディの美人(?)と、もう一人はあのゲームクリエイター集団のメンバー?! にわかに、あぶない予感が…。

『夢とき師ファナ 黄泉の国の腕輪』小森香折

夢を読みとき、ひとびとをみちびく「夢とき師」にあこがれる少女ファナは、あるとき腕輪を託される。その腕輪は、身につければ死者の国へ行くことができ、死んでしまった者をよみがえらす力を持つといわれていた…。まっすぐな少女が国をゆるがす陰謀にたちむかうロマンティック・ファンタジー。