2018年10月 児童書新刊

※出版社HPに対象学年が載っていない本は、内容とページ数から推測して分類しています。
※新装版・復刻版・愛蔵版などは除いています。
※掲載は50音順です。内容紹介は基本的にAmazonから引用しています。
※児童文庫・絵本の新刊情報記事は一時的に更新を停止しています。

目次

低学年

『おはなしどうぶつえん』さいとうしのぶ

ライオン、ゾウ、カピバラ、コアラ…。「おはなしどうぶつえん」にいってどうぶつたちのおしゃべりをきいてみよう! かわいくてあそびごころいっぱいのひとくちどうわしゅう!

『クリスマスのあかり チェコのイブのできごと』レンカ・ロジノフスカー

クリスマスにプレゼントを配るのは、サンタクロースだけでしょうか――いいえ。チェコでは、幼子イエスがみんなにプレゼントを届けるのです。小さなイエスさまは、子どもたちのほしいものを、ちゃんと知っています。
チェコの子どもたちは、12月になると、アドベントカレンダーのとびらを、毎日ひとつずつあけて、その日を待ちます。これは、そんなふうにクリスマスを楽しみに待っていた、ある男の子のお話です。

『そらのかんちゃん、ちていのコロちゃん』東直子

かんちゃんは、雲の上のくにに住んでいます。雲をむしると、ふわふわ甘いわたあめになります。ぱくぱくぱくぱく、雲のわたあめを食べすぎたかんちゃんは、すぽーん!  穴からおっこちてしまいました。おちたところは、火山の中の地底のくに。地底のくににすむコロちゃんが、かんちゃんをうちへ連れて行きました……。
「スノークリームにじシチュー」「こうもりつうしん」など魅力的な食べ物や脇役も登場する、不思議ですてきなお話です。全3話。

『ピカリ~ン☆へんしんスイーツ (4)』斉藤洋

みるかはケーキやさん。どんなリクエストにも、ピカリ~ン★とひらめいて、スイーツをおとどけ。キツネにそっくりな「フォックス・グレープ・サンデー」。しらゆきひめようの「アップルパイ」。そのおれいにこびとたちからもらったのは「しちみフルーツ・ツリー」。みんなはどれをたべてみたい!?

『まじょのナニーさん ふわふわピアノで なかなおり』藤真知子

おねえちゃんがピアノのコンクールにでることになったナナ。そのせいでひとりぼっちでるすばんのナナは、ムカムカプンプン!そこにふしぎがいっぱいのナニーさんがやってきて…。

『魔女ののろいアメ』草野あきこ

魔女が売っていたのは、悪口を10こいいながらつくる「のろいアメ」。サキが、大きらいなおねえちゃんを思いうかべて悪口を言うと……。

『ムーンヒルズ魔法宝石店1 魔女パールと幸運の8つの宝石』あんびるやすこ

見習い魔女のパールは、ほうきにのってムーンヒルズ魔法宝石店にむかっています。そこには“運命の仕事”がまっているというのです。
ムーンヒルズ魔法宝石店に行くと、かわいい子パンダちゃんと、天才ジュエラー魔女、セレニティスにであいます。ここで、パールの「どんな夢や願いごと」もかなえるジュエリーづくりがはじまります! さて、パールは宝石の“声”をきいてブレスレットに秘められた謎がとけるでしょうか・・?

『メガネくんとハダシくん』二見正直

森にくらす2匹のクマの友だちがおりなす、ユーモアとやさしさあふれるお話です。メガネくんは生真面目で周りに気を配れるタイプ、一方ハダシくんは周囲があんまり目に入らなくてマイペース。かみあわないところがありながらも、お互いの良いところを見つけて仲よくすごします。すべて一話完結のお話で、1話につき4分ほどで読めるので、読み聞かせにもぴったり。

中学年

『開かずの部屋となぞの人形―ゆうれい探偵カーズ&クレア』ドリー・ヒルスタッド

クレアの住む洋館に、開かずの小部屋があった。カーズが、壁ぬけの技で入ってみると、「極秘」と記された封書と人形、そしてフィン兄さんのくつが、かくされていた! いったいだれが、いつ、どうして? 由緒ある洋館のなぞを捜査するうちに、クレアのママの秘密が…。

『怪談オウマガドキ学園(29)秋の闇夜の授業参観』アンソロジー

山姥銀子先生が、教室に入ってきました。「みなさん、こんばんは。秋の行事はいろいろありますが、今日は授業参観の日です! 」クラスのみんなが、ざわざわとさわぎだしました。妖怪たちのお父さん、お母さんも学園に授業のようすをのぞきにくるのです。「秋」をテーマにふしぎな話を13話収録。休み時間では「授業参観」のようすを紹介するよ。

『怪談オウマガドキ学園(30)異界ツアーで体験学習』アンソロジー

「もうすぐ体験学習があります。今回はいつもとちがって、異界ツアー。人間界をたずねます」先生がそういうと、教室がどよめきました。「異界」をテーマに、こわ~い話を13話収録。休み時間には「人間界ツアー」のようすを紹介するよ。スクランブル交差点、満員電車など、人間界のあらゆる場所を、妖怪たちが見学しに行くよ。

『世界のはてのペンギン・ミステリー』岡田貴久子

ピンクのぬいぐるみスーツを着た”ウサギ”、実は遠い星から地球の情報を探りに来ている。南極海でパラダイス島だけが暖かいのはなぜか? ウサギはさっそく現場へ向かう。どうやら宇宙海賊に盗まれたレアメタルが関係しているらしい……。

『天からの神火』久保田香里

木立にかけこんだとたん、空が割れたかと思う音がした。「かみなりが落ちた…?」柚麻呂は燃える木を見た。神鳴りは、天から示される神の意志だ。奈良時代末、郡司の子柚麻呂と郷の少年早矢太の出会いから、物語ははじまる。

『謎解きカフェの事件レシピ ゆめぐるま』田村理江

詩織の家は、おうちカフェ“ゆめぐるま”。今日も、お客さんでいっぱいだ。ところが、詩織が料理やお手伝いをしているときだけ、不思議なことが…。謎解きが大好きな女の子におくるヒミツの物語。

『ねずみのモナと秘密のドア』ケイリー・ジョージ

親も家もなくしたねずみのモナは、ずっとひとりでくらしてきました。ある嵐の日、森をさまよいたどりついたのは、評判のすてきなホテル。そこでメイドとして働かせてもらうことになったモナですが、メイド長のリスはなぜかモナに冷たくあたります。とまりにくるお客さんも、それぞれ事情や秘密があるようで……。ホテルの生活はトラブル続きですが、モナは信頼と友情をきずき、自分の本当のわが家をみつけます。

『はりねずみのルーチカ フェリエの国の新しい年』かんのゆうこ

「それをみると、自分の未来の運命がわかるの?」
「そのとおりです。過去でも、未来でも、おもいのままに。」
こころやさしいいきものたちの年こしとお正月のお話。

『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂10』廣嶋玲子

本人の強い希望で銭天堂に居つくことになった少年健太。紅子は墨丸に彼の監視役を命じます。はたして健太は何者か? そしてその目的とは? 最終話ですべての謎が明かされます。
駄菓子にまつわるエピソードは、6話収録。ひと粒食べると一日晴れるキャンデイ「天晴れレモン」、ひそひそ話を聞き取れるようになる「聞き耳グミ」など、さて今度の駄菓子は、お客様に幸運をもたらすでしょうか。

『まさかのハッピーエンド(2) ガラスのくつがはけないシンデレラ?』サラ・ムリノフスキ

『白雪姫』のお話から戻ったアビーとジョナ。鏡の謎を解くために、再度『白雪姫』の世界へ行こうとするが、今度は『シンデレラ』に……!?

『妖怪たぬきポンチキン 最強の妖怪あらわる! 』山口理

ポンチキンは、”もののけ界”に住むちょっと風変わりな妖怪。「人間を幸せにする」という修行のために人間界にやってきたんだ。
かずきとさくらたちの町で、子ども達が急に消える事件が次々と起こる。今度の敵は、最強の妖怪?!

『わんこのハッピーごはん研究会!』堀直子

あゆは、飼い犬のラッキーのために、モモエから手作りごはんについて、おしえてもらいます。クラスのマイカとシオンから、「自由研究に『犬の手作りごはん』を調べない?」とさそわれたあゆは、ラッキーのためにがんばって…!? 食べ物や健康について、楽しく考える、あたたかいお話です!

高学年・YA

『明日のランチはきみと』サラ・ウィークス、ギーター・ヴァラダラージャン

インドから転校してきた自信家のラビと、自分に自信がなく消極的なジョー。ちがう国で育った性格も正反対なふたりの少年による最低で最高な一週間。

『ヴンダーカンマー ここは魅惑の博物館』樫崎茜

5人の中学生が織りなす一日職場体験記。県立博物館に行くことになった男女ばらばらの5人が、くじ引きで別々の部門に分けられ一日を過ごす。出会い、ときめき、孤独、友情が交錯する、それぞれにとって忘れがたい一日を描く。

『ぎりぎりの本屋さん』まはら三桃、菅野雪虫、濱野京子、工藤純子、廣嶋玲子

商店街を抜けた路地にある小さくて古ぼけた本屋さん。なぜかつぶれないぎりぎりの本屋さんに来るのは、何かに追われて、ぎりぎりのお客さんばかり。一息ついて、子どもみたいな店員さんオススメの不思議な物語たちに、しばしハマってみませんか? 児童文学界のフロントランナーが描く夢の競作リレー小説、ふたたび!

『クリスマスをとりもどせ!』マット・ヘイグ

サンタクロースが銀行強盗!? 今度の敵はイースター・バニー!
ファーザー・クリスマスのおかげで救貧院から脱出したアメリア。いっしょにエルフの村で暮らせることになったものの、人間の女の子が生きていくのはたいへんだった。エルフの勉強はまったく分からないし、そりの操縦でも大失敗。すっかり落ち込んで家出したアメリアは、森の真ん中で大きな穴をみつける。その下ではクリスマスを阻止する計画が着々と進められていた……。“クリスマスは世界を救う”シリーズ最新刊!

『サイド・トラック』ダイアナ・ハーモン・アシャー

ジョセフは中学一年生。ADD(注意欠陥障害)があり、集中しなくてはいけないときに気が散ってしまう。そんなジョセフが、陸上競技クラブに入ることになってしまい、クロスカントリーに挑戦する。大キライな運動。だけど、最後までやりぬくだけでいい、歩いてもいい、と監督に励まされ、なんとか続けるうちに……読後感さわやかな、楽しい物語。

『車夫3 雨晴れ』いとうみく

車夫〈人力車のひき手〉の世界に飛び込んで二年。吉瀬走と「力車屋」の仲間たちはそれぞれの岐路を迎える。スカイツリーを仰ぎ見る浅草を舞台に、少年と人々とのふれあいを描く、さわやか人情ストーリー第三弾!

『ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!!』イノウエミホコ

「今日から、この小学校へ通うのか」。
転校してきたばかりの学校。桜の花びらの舞う校庭で見たのは、ロケット花火! そう。すらりと背が高く手足の長い女の子のジャンプシュート。それはまさにロケット花火のよう。その姿にあこがれて、あすかはミニバスのクラブに入ったけれど…。
ジャンプシュートの高崎さんはクラブの中では孤立。「仲間って?」「友だちって?」持ち前の前向き精神がさわやかな読後感をもたらす物語です。

『14歳、明日の時間割』鈴木るりか

今回の舞台は、中学校。時間割に見立てた7編の短編で、鮮やかに現代人の苦悩、笑い、絆、友情、想いを描写。現役中学生の目を通して「生きる」ことについて大いに考えさせられます。笑って笑って、ホロッと泣かせる、胸に迫る青春群像小説です。

『その年、わたしは嘘をおぼえた』ローレン・ウォーク

2つの世界大戦が暗い影を落とす1943年、「オオカミ谷」と呼ばれる丘陵地で静かなくらしを送るわたしの前に、黒い心を持つ少女が現れた。わたしを、わたしの大事な人たちを、傷つけ、わなにかけ、おとしいれていく。わたしは闘うことにした。けれども、ことは、それだけですまなかった――
嘘は真実をよそおい、11歳の少女を迷わせる。せつない決心は、予期せぬ結末へ……

『ソロモンの白いキツネ』ジャッキー・モリス

心を閉ざした少年と、罪の意識にとらわれ続ける父。 白いキツネに導かれ故郷アラスカへと向かうが、そこには……。 本当の居場所を見つけるまでの長い長い旅の物語。

『ナイスキャッチ! IV』横沢彰

こころ・哲平・洋太の早朝自主練にあらわれた美術部の片岡先輩。春の市展に提出する作品のテーマを「投球前の一瞬」にしたらしい。練習する三人のわきで、もくもくとデッサンをつづける片岡先輩。「やりづれえな」つぶやく哲平。だが、市内大会を前にスランプに陥った哲平を、その片岡先輩の塑像が救う――!

『変化球男子』M・G・ヘネシー

体は女子、脳と心は男子として生まれたシェーンの願いは、男として生きること。3年前ロスに引越してきたときには男子として転入し、野球に熱中する毎日を送っていた。ところがある日、女子だった頃の写真が拡散されてしまう。

『マレスケの虹』森川成美

第二次世界大戦期のアメリカ・ハワイ。日系二世の少年マレスケは、よろず屋を営む祖父の元で貧しくも平和に暮らしていた。だが、1941年12月、日本軍による真珠湾攻撃を境に環境は激変してしまう……。

『右手にミミズク』蓼内明子

おれ、大城戸丈。六年生になった今でも、右と左がわからない。でも、転校生の北沢実里にかいてもらった右手のミミズクが、おれに力をくれたんだ。第一回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作。

『ヤング・シャーロック・ホームズ 4 炎の嵐』アンドリュー・レーン

シャーロックは、消えた家庭教師の行方をさぐるが、追っ手が放った炎のなかを逃げまどう。若きホームズの冒険を描くシリーズ第4弾。