2018年12月 児童書新刊

※出版社HPに対象学年が載っていない本は、内容とページ数から推測して分類しています。
※新装版・復刻版・愛蔵版などは除いています。
※掲載は50音順です。内容紹介は基本的にAmazonから引用しています。
※児童文庫・絵本の新刊情報記事は一時的に更新を停止しています。

目次

低学年

『おとのさま、ほいくしさんになる』中川ひろたか

ここはお城の天守閣。お城の前をおさんぽする保育園児たちを見て、どうしても保育士をやってみたくなったおとのさまは、近くの保育園で1日保育士体験をすることになりました。やんちゃな子どもたちの前では、さすがにたじたじのおとのさまでしたが、だんだん調子が出てきて……。

『おねえちゃんって、まいにちはらはら!』いとうみく

さんすうのテストで、百てんをとった。みんなからすごいっていわれた。おかあさん、なんていうかな。きょうははやく、むかえにきてくれるといいなぁ。ところが…ぎゃおーん! がくどうクラブでおやつをたべていると、かいじゅうみたいなこえがきこえてきた。ナッちゃんがケガ? いもうとにいつもふりまわされるけど、こころやさしいココおねえちゃん。おねえちゃんシリーズ第4弾!

『オポッサムはないてません』フランク・タシュリン

木にぶらさがるオポッサムを見た人間たち。下から見上げたので、にこっと笑った口元をフニャっとさがっていると、かんちがいしました。「かわいそう!なんとかしてあげなくちゃ!」と、オポッサムを町につれていきますが…!?いいや、めそめそオポッサム!幸せにしてやろう!

『かいけつゾロリ ロボット大さくせん』原ゆたか

かんちがいから、イシシとケンカをしてしまったゾロリとノシシ。そのとき、うちゅうで大じけんのニュースが! ゾロリたちはイシシとなかなおりすることができるのか? そして、ロボットにのりこんで、うちゅうの大じけんをかいけつできるのか?

『どうぶつのかぞく はらぺこペンギンのぼうけん』吉野万理子

ぼくは、フクフク、コウテイペンギン。おはなしを楽しみながらどうぶつのことがもっとわかる!シリーズ。

『どうぶつのかぞく ぼくのなまえはユウユウ』小手鞠るい

野生パンダの親子の愛と子パンダの独り立ちを描く優しい絵童話。食べるのも、遊ぶのも、おかあさんといっしょ!

『ぶぅぶぅママ』小路智子

ある日、家に帰るとブタがいた。 ママの服を着て、ママみたいにげんかんまで出むかえてくれたけど、ブタだ。 「ママ?」と聞くと、こまったように「ぶぅ」とうなずく。 「ぼくの日記読んだんでしょう」 勝手に日記を読んだ人をブタにする魔法は、とけるでしょうか。 親子の愛情を感じる、ユーモラスな作品です。

中学年

『暗号クラブ 14 ゾンビの呪いに気をつけろ!』ペニー・ワーナー

暗号クラブは、ルークのおばあちゃんとアメリカ南部のニュー・オーリンズへ列車で出発!ところが、列車の中で謎めいたメモがとどく。差出人は、なんと―!? ニューオーリンズでは、沼地ツアーや墓地探検を楽しんだあと、恐怖の「魔女暗号」が一行を悩ませることに―。体験型なぞ解き冒険ミステリー・シリーズ第14巻。

『いいね!』 ヨシタケシンスケ

いやなことも、だめなことも、ちょっと見かたを変えたなら…? 世の価値観をひっくり返す明るく楽しい生き方指南書!20の連作短編集!

『おはなしの森4』アンソロジー

子どもの情緒や好奇心は読書からも育まれます。朝の読書会や読み聞かせに最適な、22編の童話集です。 神戸新聞の連載の中から22編を単行本化。

『科学探偵vs.消滅した島』佐東みどり・石川北二・木滝りま・田中智章

失踪した父を捜して、真実たちがたどり着いたのは、人々から恐れられる「悪魔」の島だった。父の行方、島民消失事件、10年前のホームズ学園の火災、復活した「悪魔」……。すべての謎が一本の線でつながる、衝撃のクライマックス。

『奇妙のとびら』アンソロジー

20話ずつ、5夜にわたって語られてきた現代の百物語もいよいよ最終夜。その5巻目は、神隠しの話や、いたずら書きの怪獣が実際出てきたり…と怖い中にも奇妙な味のある話ばかり。だが、本当の恐怖は、全て語り終わった後にこそ…。

『Q部あるいはCUBEの始動』ささきかつお

ラストで君は「まさか!」と言うシリーズのキャラたちが登場する、学園ショートミステリー!「凪学園」を舞台にした「謎解き」「どんでん返し」が20話! ショートストーリーだから、朝読にもぴったり。ラストは「まさか!」のエンディングをお約束!

『くろグミ団は名探偵 消えた楽譜』ユリアン・プレス

好評シリーズ、いよいよ5冊目。くろグミ団の子どもたちは、大女優の宝飾品を盗んだ犯人をついに追いつめます。さらに万引き犯を追って町をかけめぐり、横取りされた海賊の宝物のゆくえに目を光らせ、ある音楽家がのこした一枚の楽譜の秘密にせまります。なぞを解く手がかりは絵のなかに! ワクワクがとまらない探偵本です。

『3分後にゾッとする話 47都道府県の怖い話2』並木伸一郎

一話読みきりのホラー版ショートショートの第2弾。あなたの住む県にも、必ずある! 北海道から沖縄まで、日本全国47都道府県の怖い話を網羅した一冊。 都市伝説から、本当にあった、新聞や記録に残っている話まで、 たっぷり収録。読み終わった後、ゾッとするのはあなたです!

『なんでも魔女商会 (26) らくだい記者と白雪のドレス』あんびるやすこ

森をぬける風が、ナナのほっぺをひんやりひやすようになったころ。リフォーム支店には、あたたかくてホッとするストーブの香りがただよっていました。「いらっしゃいませ、ナナさま」コットンの声が、いつものようにナナをむかえてくれます。

『俳句ガール』堀直子

小学4年生のつむぎは、おかあさんにかわって、家事もこなす内気で、しっかりものの女の子。おばあちゃんが通うケアハウスで俳句にであったつむぎは、ある日の放課後、だれもいなくなった教室の黒板に、自分のいらいらをぶつけるように俳句を書き残す。次第に俳句の魅力にひかれていくつむぎの前に、先生からクラス全員での俳句大会の提案が……。

『ハニーのためにできること』楠章子

ふたばのおばあちゃんが亡くなって、ハニーという老犬を引き取ることになりました。そうしなければ保健所などにつれていかねばならないので、ふたばがお母さんを説得したのです。しかし、やがてハニーは重い病気になってしまいました。獣医の先生に相談し、ふたばは両親とともにいっしょけんめい看護しますが、別れの時が近づいてきます。ふたばは、ハニーのために何ができるか必死に考えました……「命」を見つめる感動作です。

『ぼくはくまですよ』フランク・タシュリン

くまが、とうみんから目をさますと、そこは、さわがしい工場の中でした!「おい、そこのおまえ、仕事はどうした!」工場の主任が、くまに近づいてきてどなります。「仕事ってなんです?ぼくはくまですよ」と、くまはこたえますが…!?

『ホテルやまのなか小学校の時間割』小松原宏子

ホテルなのに時間割!?ホテル「やまのなか小学校」は、もと小学校。お客さんのおもてなしはどうぶつたち!正面には百年の時をきざむ古い大時計が…なつかしくて、ちょっとふしぎな物語。

『魔法のフラワーショップ4ミラクルベリーをさがす旅』ジーナ・マイヤー

9歳の女の子、ヴァイオレットは、アビゲイルおばさんのフラワーショップでお手伝いをしています。ある日、ヴァイオレットが暮らすとなりの家のジュニパーさんのおくさんがいなくなり、翌日には、アビゲイルおばさんまで行方不明になってしまいました。ヴァイオレットは、いなくなった人や物を探し出すミラクルベリーを手に入れるため、スコットランドへ出発しますが…。

『ミオととなりのマーメイド うたう嵐のレスキュー大作戦』ミランダ・ジョーンズ

まぼろしのサンゴさがしの日。あらしが海の世界をおそうころ、人間のすむサンディ・コープでも問題が…。ミオたちの力がためされます! 少女ミオのドキドキ大冒険第4弾!

『ラストで君は「まさか! 」と言う 恐怖の手紙』アンソロジー

シリーズ第8弾。妖怪、幽霊、学校の怪談…たっぷり24話! 3分で読めるショートストーリーだから、朝読にもぴったり。ラストは「まさか!」のエンディングをお約束!

『ラストで君は「まさか! 」と言う 恋の手紙』アンソロジー

シリーズ第7弾。キュンとする恋、切ない恋、泣ける恋…たっぷり24話! 3分で読めるショートストーリーだから、朝読にもぴったり。ラストは「まさか!」のエンディングをお約束!

高学年・YA

『あべこべ世界の怪物たち クリーカーズ』トム・フレッチャー

11歳の女の子ルーシーは、数ヶ月前に父親がとつぜん消えてしまった。そして、ある朝目覚めると、母親も姿を消していた。それどころか町中から大人が一人もいなくなった! それは、ベッドの下の世界に住んでいる怪物クリーカーたちのしわざだった。子どもたちだけの町は、散らかしっぱなしで大混乱。でもクリーカーたちは、ゴミが大好物。あべこべな世界に連れ去られ、子どものようになってはしゃいでいる大人たちを、ルーシーとその仲間たちは救出できるか?

『アラルエン戦記 (12) 危難 下』ジョン・フラナガン

「もし決断をくださなければならないのだとしたら、ぼくが決めます」
ジェノベサ人の殺し屋が放った毒矢によって、瀕死の重傷を負ったホールト。ウィルはマシンドー、グリムズデルの森に住む治療者マルコムに助けを求める。マルコムの診断は、予想外のものだった―。手に汗握る、怒濤の展開!アラルエン戦記第12巻。

『海辺の町の怪事件 (ステラ・モンゴメリーの冒険 1)』ジュディス・ロッセル

海辺のホテルで、三人のおばさんと過ごすステラ。こっそり古い地図帳をながめることだけが楽しみだ。ある日、宿泊客の老紳士から小さな包みをあずかるが、その包みをねらう不気味な一団があらわれ…たいくつだった毎日が、とつぜん大冒険にかわる!

『おじいちゃんの大脱走』デイヴィッド・ウォリアムズ

おじいちゃんは、いろんなことを忘れはじめた。そのうちに、おじいちゃんの頭の中は、ひどくこんがらがってしまった。これは、とても大変なことだし、悲しいことに直す方法はない。けれども、悲しいことの中に、おかしいことも見いだせるのが、人生というものだ。おじいちゃんとぼくの最高にゆかいな冒険物語。笑いあり!涙あり!社会派エンターテインメント。

『昨日のぼくのパーツ』吉野万理子

12歳の大志(たいし)は、学校でウンコしたら罰ゲームをうけるというあそびを友達とはじめたら、ウンコがでなくなった。だれかに相談したくてもできない。いとこのおにいちゃんに便秘のなおしかたを教えてもらいホッとする。
そんなとき、じーちゃんがが駅の階段で転んで入院する。頭を起こすことができないので、排泄は看護師さんに任せている。それが屈辱だ、生きているのがつらい、というおじいちゃんの悩みを、大志は知る。大志は、学校の調べ学習で「みんなのトイレのなやみ」を調べて、じーちゃんに教えてあげれば元気がでるんじゃないかなと思いつく。
みんなで調べたり考えたりすれば、答えが見つかるんじゃない? トイレの悩みをかかえる…すべての人を助ける物語。

『君型迷宮図』久米絵美里

ベストセラー「言葉屋」シリーズの作者・久米絵美里による異色のファンタジー
記憶を失い、見知らぬ人たちの中で目覚めたぼく。なんとここは世界の記憶が集まる迷宮だと
いうけれど……。朝日小学生新聞の連載小説の書籍化。

『クローンドッグ』今西乃子

田川航の拾った子犬は後ろ足が切られて足首から下がない。いじめを受けていた航は、そんな子犬に自分の姿を重ね、未来への希望をたくして希と名づける。まるでみんなの心の薬箱のようになっていく希。航は希のいない人生など考えられなくなっていた。そんな時、航はクローンペットを作る会社があることを知る。そのホームページにはこう書いてあった。大切なペットが再び同じ姿で誕生します。まさに「命のコピー」。失くしてしまった大切な命が再び同じ姿で生まれるとしたら…あなたはそれを望みますか?

『ジュリアが糸をつむいだ日』リンダ・スー・パーク

7年生のジュリアは韓国系アメリカ人。子どものころカイコを飼ったことがあるという母さんの提案で、親友のパトリックといっしょに、カイコを育てて生糸をとる自由研究をすることになります。「韓国っぽいから」と研究に乗り気でなかったジュリアも、飼ううちにだんだんカイコがかわいくなってきますが…? カイコの飼育をきっかけに、アイデンティティの悩みに向き合うことになる少女の思いを丁寧に描きます。前向きで明るくさわやかな読み物。

『砂に書いた名前 (赤川次郎 ホラーの迷宮)』赤川次郎

大学生の丈二は、ガールフレンドの朋子から招待の手紙をもらい、朋子が父親と二人で過ごしている離島の別荘を訪れた。はじめて会った朋子の父親は昼間は感じの良い男性だったが、夜になるとなぜか態度を一変させて……! ?(「砂に書いた名前」より)

『トリガー』いとうみく

音羽と亜沙見は、いつも一緒の親友同士だった。ところが亜沙見の姉が亡くなってから、日に日に彼女の様子がおかしくなり、突然家出をしてしまう。理由は出生の秘密。生きる希望を見いだせない亜沙見と、彼女を全身で支えようとする音羽。思春期の少女たちの危うく切実な心理を描く物語。

『謎解きカフェの事件レシピ ゆめぐるま〈Recipe 3〉』田村理江

おうちカフェ(ゆめぐるま)の一番奥のテーブルに赤いイスが置かれるようになってから、なぜか悪いことがおこるように。詩織とユッピが調べていくと、その「のろわれたイス」には、悲しい秘密が隠されていた…。謎解きが大好きな女の子におくるヒミツの物語。

『願いごとの樹』キャサリン・アップルゲイト

わたしはレッド。樹齢二百十六年の木だ。町の人たちは年に一度、わたしに願いごとをむすびつける。この町は昔から、あらゆる国の移民を受け入れてきた。しかし、最近ひっこしてきた少女サマールのようすが気にかかる。長年、人間に話しかけてはならないという掟を守ってきたわたしだが、サマールの願いごとを知り、行動を起こすことにした―。

『火狩りの王〈一〉春ノ火』日向理恵子

人類最終戦争後の世界。大地は黒い森におおわれ、人体発火病原体に侵された人々は、結界に守られた土地で細々と暮らしていた。この世界で唯一、人が安全に使用できる火は、森に棲む炎魔から採れる。炎魔を狩り、火を手に入れることを生業とする火狩りたちの間で、近年、あるうわさがささやかれているという。「虚空を彷徨っていた人工の星、“揺るる火”が、帰ってくる―」と。“千年彗星“揺るる火”を狩った火狩りは、火狩りの王と呼ばれるだろう”

『星空の人形芝居』熊谷千世子

あたらしい自分にリセットする! ひとりぼっちの樹がチャレンジした人形芝居の世界、それは…。

『星の旅人: 伊能忠敬と伝説の怪魚』小前亮

行方知れずの父を探すため、少年は伊能隊と共に旅をする。没後200年を迎えた伊能忠敬の足跡を少年の視点で描く歴史読み物。伊能忠敬の生い立ちや、時代背景、当時の風俗、測量技術の進化など、解説ページも充実。

『ミラクル』シヴォーン・パーキンソン

ミランダの姉は、重い病気で入退院を繰り返している。家族は姉にかかりきりで、まだ小学生のミランダはいつも蚊帳の外だ。家族への不満と、姉を失うかもしれない不安から逃れるように、ミランダは架空の町の地図作りを始める。

『むこう岸』安田夏菜

貧しさは、あきらめる理由になんてならない。有名進学校の授業についていけず、公立中学に転校した少年。父を事故で亡くし、母と妹と三人、生活保護を受けて暮らす少女。少年は「生活レベルが低い人」と少女に苦手意識を持ち、少女は「恵まれた家で育ってきたくせに」と少年の甘えを許せない。そんな反目する二人が直面する、「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理。中三の少女と少年は、いかにして「貧困」に立ち向かうのか。

『幽霊ロボット/ヴォミーサ』アンソロジー

初期SF作品から、親しみやすいショートショート・短篇を集めたアンソロジーシリーズ。
2冊目の『ロボット篇』は「ロボットと人間」をテーマにした名作・傑作を集める。巻末で、ロボットSFの歩みや、各著者の代表作・プロフィールなどを丁寧に解説。

『ゆかいな床井くん』戸森しるこ

こんなクラスメイトがほしいなぁ。となりの席の床井くんは、ユーモアがあって、考えかたのセンスがよくて、ちょっと変わっている。六年二組の卒業までの一年間の日常の物語。

『YA!アンソロジー わたしを決めつけないで』アンソロジー

「お前、女子力ないな」と男子に言われてムカつきつつも、「このままじゃいけないの?」と、不安にもなる。誰にでもある「男らしさ」「女らしさ」の悩みを描く「女子力なんてない!」(小林深雪)ほか、「兄弟」をテーマにした「兄弟前夜」(落合由佳)、「国籍」をテーマにした「夜の間だけ、シッカは鏡にベールをかける」(黒川裕子)、「自分らしさ」をテーマにした「空、雲、シュークリーム、おれ」(大島恵真)の4作を収めたアンソロジー。